認知症になる前に対策を!重要な「判断能力」って何?
高齢者の方にとって、「認知症」は徐々に身近なものとなり、危惧される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
認知症になると、「判断能力」が徐々に低下してきます。
この「判断能力」について、皆さんはよくご存知でしょうか?
そこで、ここから先では、認知症になる前に知っておくべきである、「判断能力」について詳しく解説していくことにしましょう。
□そもそも判断能力って何?
判断能力とは、一般的には「物事を決定する能力」として使用されることが多いですが、実際はいくつかの認知機能が統合されたものであります。
この中には、物事を集合に分けて考える「グルーピング」、年月日や自分がいる現在の状態や状況を把握する「見当識」、物体の状態や形式を把握する「空間認識」、集中が要される場面で必要となる「注意力」などが含まれます。
□判断能力の有無を判断されるのは誰か
判断能力が不十分であると感じられた場合、その有無を判断するのは、「家庭裁判所」で、
その際には、医師の力を借りることになります。
医師に判断能力がどの程度なのかを判断してもらい、その結果を家庭裁判所に提出し、それをもとにして鑑定を行い、有無を決定します。
□判断能力がないと何ができなくなるのか
判断能力は脳の前頭葉と呼ばれる部分が機能することによって働きます。
前頭葉は加齢による影響を受けるため、この部分の機能が低下すると、社会生活を送る上で、様々な障害ができることになります。
例えば、期間や季節が分からなくなったり、注意力が著しく低下したりすることとなります。
さらには、判断力が衰えてしまうと、正確な判断を下すことができなくなるため、社会のルールを守って行動することができなくなります。
そのため、判断能力がなくなった状態で、財産管理を行うことは極めて難しくなります。
□財産管理は家族信託がおすすめ
上でも述べたように、判断能力がなくなった状態では、財産管理を正確に行うことができません。
高齢者の方の場合、判断能力が低下してしまう危険性を持っているため、財産管理は「家族信託」がおすすめです。
*家族信託とは
家族信託とは、「財産の所有権のうち、管理する権利だけを信頼できる家族に託す」というものです。
これによって、管理する権利だけを家族に移し、お金をもらう権利はそのまま所有者に残すことができ、判断能力がなくなってしまっても、対処することが可能となります。
□おわりに
判断能力について解説し、また、財産管理は家族信託がおすすめであることについても述べてきました。
各専門家が在籍のセイムへお気軽にお任せくださいね。