コラム

家族信託

家族信託は司法書士に任せるべき?そのメリットを理解しよう

今回は家族信託を利用したいときに、自分で行う方法と司法書士に任せる方法を紹介します。どちらの方法にもメリットとデメリットがあるため、その違いを理解しておくことは大切です。自分にとってメリットのある方法を選べば、不満を感じずに家族信託を行えるでしょう。それでは、家族信託を司法書士に任せるメリットについて紹介します。

 

家族信託を自分で進めるデメリットとは

 

家族信託は相続対策として利用されることが多く、多額の財産が関わることもあります。そのため、さまざまなリスク要因が存在していることを念頭に置いて手続きを進めなければいけません。自分で手続きをする場合は、どういったリスクがあるのか理解しておらず、トラブルが生じる可能性があるのです。また、手続きは不備なく行うことが求められるのですが、自分で書類などの準備をするとミスが生じることがあります。申請の内容に問題があったとしても、それを指摘してくれる人がいないことがデメリットです。

 

家族信託を司法書士へ依頼するメリットとは

 

司法書士に相談すると、家族信託の手続きを頼めるだけではなく、具体的な活用方法についてアドバイスをもらうことができます。家族信託をしたいと考えている人に対して状況に応じた提案をしてくれるのです。死後の財産管理に不安を抱えているのか、子どもたちに迷惑をかけたくないのか、会社の事業継承を行いたいのかなど、それぞれ目的は異なっています。希望を叶えるために家族信託でどんな設定をすればいいのか、的確な助言を受けられるのが、司法書士に依頼する大きなメリットです。契約した内容の妥当性を判断してもらうことができ、書類の作成などもスムーズに進められます。家族信託で必要となることの多い不動産登記を任せることも可能です。

 

司法書士へ依頼する費用の相場

 

家族信託に関わる手続きを司法書士に依頼するときには、費用が発生します。費用の内訳は、専門家のコンサルティング費用や契約書を公正証書にする費用、不動産の登記費用などです。信託内容を決めるために司法書士にコンサルティングを頼む場合は、信託財産の1%が費用相場となっています。公正証書作成を代行してもらう費用は10~15万円です。また、公正証書を役場で作成してもらう費用も発生して、これは3~10万円となっています。さらに、司法書士に不動産登記を依頼する場合は、8~12万円の費用がかかるでしょう。このように、信託財産の金額によって、必要な費用が大きく変動することが分かります。

専門家へ依頼するメリットを理解し手続きしよう!

 

家族信託のような専門的な領域の手続きについては、トラブルを避けて、希望に合った内容の契約ができることが大切です。そのためには、司法書士のような専門家に依頼することが重要で、メリットはたくさんあります。自分で手続きを進めるとリスクがありデメリットが多いです。専門家に任せるメリットを理解して手続きを行いましょう。